第二六章

ホテルの部屋に着くと、わたしはビリーを好きに遊ばせ、ヘンリーはぎこちなくドアのそばに張りついたまま、明らかにすぐ出ていくつもりなどない様子だった。

わたしはわざと彼を無視して、息子にだけ意識を向けた。

ビリーは水を得た魚で、ミニカーをカーペットの上で走らせ、備え付けのメモ用紙で塔を作り、何度注意しても「気をつけるんだよ」と言っても、ベッドの端でぴょんぴょん跳ねていた。

思いつきの旅の高揚が、彼の中のエネルギーを際限なく膨らませていたのだろう。

一時間以上も休みなく動き回ったあと、ちび助はとうとう電池切れになった。ビリーはカーペットにごろんと横たわり、丸く縮こまったかと思うと、あっという...

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